早稲田大学商学部「英語」

早稲田大学は言わずとしれた難関大学のひとつです。
その入試問題は他大学と異なり、学部ごとに問題の出題内容・傾向が異なるため、商学部を受験する受験生は、「商学部の英語」の対策をしていく必要があります。
この記事では、「商学部の英語」の「出題内容」「対策・攻略法」についてお伝えいたします。

1.1.「英語」の出題内容

早稲田大学「商学部の英語」は、例年ほぼすべての問題が長文問題で構成されています。
試験時間は90分で、5題の長文を読み、設問に答えていく形式となっています。
詳しい問題構成は、最近の過去問を参考にすると以下のとおりです。

・第1問、会話文問題
・第2問〜第5問、長文問題

それぞれの長文はおよそ500ワードの単語からなっており、ひとつひとつの文章は比較的短めです。
しかし、5題すべてが文章題となっているため、英文を長時間集中して読解する力が必要になります。
設問では主に、内容説明・内容一致、空所補充、同義語選択が問われ、まれに英文和訳・和文英訳といった設問も出題されています。
内容説明や空所補充、同義語選択は、他大学でも多い設問ですが、英文和訳・和文英訳系の設問は珍しいので意識的に対策しておく必要があるといえるでしょう。
それでは次に、上記のような早稲田大学「商学部の英語」にどう対策していけばよいのか、についてお伝えいたします。

1.2.「英語」の対策・攻略法

早稲田大学「商学部の英語」において、もっとも重要なのは長文対策といえます。
ここ最近の過去問を見ると、第1問〜第5問まですべての問題で長文が出題されるので、それだけの量と種類の長文を読みこなす能力が求められます。
合格点を狙うためには、「英文を素早く理解する速読力」「英文を前に戻ることなく読んでいく読解力」が必要になってくるでしょう。
また、完全な自由記述ではないことが多いですが、過去には和文英訳・英文和訳の出題もされています。
ここで他の受験生と差をつけるために、英文構造の知識、イディオムの知識、語彙力などをしっかりと身につけておくことをおすすめします。
それではここから、より具体的に会話文問題と長文問題に分けて、対策・攻略法について詳述いたします。

第1問、会話文問題

早稲田大学商学部の英語過去問を見ると、例年第1問目は会話文問題が出題されています。
取り扱われている文章は会話文の形式となっていますが、それ以外の設問部分は長文問題とあまり変わりません。
内容説明・内容一致、空所補充、同義語選択の設問が出題されています。
長文問題は他大学でも多く出題されていますが、会話文問題は少し珍しい出題であるといえるので、注意して対策しておきたいところです。
特に、「英語の会話文を読むこと」や、「英語リスニングの会話を聞き取ること」に苦手意識がある場合は入念に対策しておきましょう。
なぜなら、会話文では「会話ならではの表現」が頻出するからです。
長文問題の読解だけに慣れていると、そういった「会話文ならではの慣用表現」の理解に詰まることがあります。
ですので、できるだけ早い時期から会話文の問題にトライして、「会話文表現」の知識を蓄えるとともに、苦手意識を軽減しておきましょう。
次に、長文問題の対策・攻略法について解説いたします。

第2問〜第5問、長文問題

早稲田大学「商学部の英語」では、4つの長文が取り扱われることもあって、さまざまな内容の文章が出題されます。
「商学部志望だから、経済・商学系の長文だけをたくさん読んでおこう」
「文系よりの抽象的な文章や理系よりの文章は、あまり出題されないだろう」
と思っていると足元をすくわれてしまうかもしれません。
早稲田大学の商学部を受ける受験生は、受ける学部に関連する長文だけでなく、意識的にさまざまな種類の長文を読んでおくことをおすすめします。
また、ひとつひとつの文章は500ワード前後とそこまで長くないのですが、それが4題出題されるので、かなりの文章量となります。
第1問〜第5問まで、ずっと集中して長文を読むことが求められるので、「長文を速く読む速読力・読解力」「長文を読み続ける集中力と体力」をしっかり身につけておくことをおすすめします。
そのためには、普段から「時間を測って時間内に問題を解く」練習をしておきましょう。
そうすることで、自然と集中力が鍛えられますし、自分の英語長文を読むスピードも把握することができます。
もし、早稲田大学商学部で合格点を得点するだけのスピードで解けないのであれば、この練習を積み重ね、読むスピードと読解力をあげていきましょう。
その際には、「前から前から英文を理解すること(スラッシュリーディング)」を意識して演習することをおすすめします。
これらの実践を重ねることで、「試験時間中、集中力を保って英文読解にあたる」ことができるようになるでしょう。
次に設問の対策についてお伝えいたします。

長文問題の設問対策

第2問〜第5問の設問は、第1問の会話文問題とおなじく、主に内容説明・内容一致、空所補充、同義語選択からできています。
また、過去問を見ると、第2問〜第5問の長文問題ではたまに和文英訳・英文和訳といった設問も出題されています。
和文英訳・英文和訳は、他大学での出題は多くないため、特に注意して対策する必要があるといえるでしょう。
和文英訳・英文和訳の設問は、「記述で答えさせる場合」「並べ替えで答えさせる場合」の出題方法があるようなので、どちらにも対応できるように演習しておく必要があります。
そして、第1問でも、第2問〜第5問でも出題のある同義語選択の設問にも注意が必要です。
他大学でも同様の形式の設問はありますが、早稲田大学商学部では、この「同義語選択」、かなりの量の出題があります。
他大学であれば「同義語選択は数も少ないし、多少落としてもそこまで響かないだろう」と考え、内容説明や内容一致の設問をしっかり得点していく、という対策法もありえますが、早稲田大学商学部ではそうはいきません。
同義語選択の問題を的確に得点していく必要があります。
なので、単語力を身につけ、「その単語の意味を十分に把握しておく」のはもちろん、「この文章と同じ意味を表している選択肢を選べ」などの問題にも対応できるよう、「イディオムの知識」や「文脈を読む力」も鍛えておく必要があります。
過去問にできるだけ多く取り組み、この「同義語選択」の問題もしっかりと得点できるようにしておきましょう。
最後に、英語学習では欠かすことのできない「単語対策」についてお伝えいたします。
単語学習は、英語学習において決しておろそかにできないものです。
難関である早稲田大学商学部を目指すのであれば、以下のような英単語帳のレベルまでしっかりと身につけておくことをおすすめします。

・『ターゲット1900』
・『DUO3.0』
・『速読英単語[必修編・上級編]』

など
特に商学部の英語試験では、前でも述べたとおり「同義語選択」の問題が頻出です。
上記のような英単語帳をしっかりと学習しておくことで、それらの問題にも十分に対応していくことができるでしょう。
以上が、早稲田大学「商学部の英語」への対策・攻略法です。
また、上で挙げたような対策に取り組むとともに、できるだけ早い時期に一度は過去問を解いておくことをおすすめします。
過去問を解き、「今の自分のレベル」と「合格ライン」の差を意識した上で学習を続け、着実に早稲田大学商学部合格に近づいていきましょう。

まとめ

ここまで、早稲田大学「商学部の英語」の「出題内容」「対策・攻略法」についてお伝えいたしました。
早稲田大学「商学部の英語」においては、なにか特別な対策が必要になるというよりも、基礎的な能力を早稲田大学合格のレベルにまで高めていくことが大切といえます。
単語力、読解力などを伸ばしながら過去問に取り組み、着実に合格へのステップを登っていきましょう。
この記事の情報が、あなたの受験対策のお役に立てば幸いです。