‘’大隈‘’と名のつく建物に出会える ~創立者・大隈重信~

早稲田キャンパスには、‘’大隈‘’という文字で始まる建築物が多くあります。
‘’大隈‘’とは、早稲田大学の創立者・大隈重信のことです。創立者を一番身近に感じられるキャンパスと言えるでしょう。

【大隈記念講堂】

早稲田大学のシンボルです。大隈重信を記念して1927年に建設されました。時計塔の高さは約38m、約125尺です。125という数字は、大隈重信の「人生125才説」に由来しています。中に入ると、まるでコンサートホールを思わせるような赤い椅子が印象に残る立派な講堂です。著名人の講演会に使われている場所で、過去の講演者にはヘレン・ケラー、クリントン元アメリカ大統領、野田元首相(早稲田大学卒業生)などがおられます。

【大隈庭園】

早稲田キャンパスの端にある庭園で、大隈重信の邸宅跡地です。園芸が好きだった大隈重信の思いを感じる場所でもあり、四季折々のたくさんの植物を見ることができます。授業の合間にカフェでお茶を楽んだり、秋には紅葉を楽しむこともできます。一般公開もされているので、早稲田キャンパスの近くに来られた際には大隈庭園にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【大隈銅像】

大隈重信は赤いガウンを好んで着ていたと伝えられており、この銅像は大隈重信がガウンを羽織って立っている姿で建てられています。「早稲田カラー」は、大隈重信の赤色好きを由来として選ばれたとも言われています。

博物館?!歴史館も?! 早稲田キャンパスの魅力を感じさせる建物

早稲田キャンパスの特徴は、キャンパス内に多くの文化的な施設があることです。
なんと、博物館や文学館、歴史館などもあります。

【演劇博物館(通称:エンバク)】

正式名称を「坪内博士演劇博物館」と言います。「坪内」は明治から昭和にかけて活躍した小説家・坪内逍遥のことを意味し、早稲田大学文学部設立に関わった人物です。1928年に建てられ、世界各地の演劇の台本、楽譜、カツラ、小道具、そしてチラシ・パンフレットに至るまで、100万点がコレクションされています。

【国際文学館(村上春樹ライブラリー)】

2021年秋にオープンされた、新しい施設です。早稲田大学出身である村上春樹さんの蔵書を3000冊読むことができます。ちなみに、国際文学館の顧問はテレビでもおなじみのロバート・キャンベルさんです。

【歴史館】

早稲田大学はキャンパスそのものをミュージアム化することを目指しており、歴史館はその1つとして2018年に建築されたものです。早稲田大学の昔から未来への歴史を提示するほか、企画展示ルーム、シアタールーム、リサーチルームもあります。そして、早稲田大学グッズを購入することもできるお店もあります。早稲田大学を目指す受験生たちも買いたくなるような、心強い嬉しいグッズですね。

早稲田キャンパス内に法廷??図書館も専門教科の施設も充実!

早稲田キャンパスには、学生たちが学びたいことを深く勉強できる施設がたくさんあります。各学部の教室が入っている棟や、蔵書の数を誇る図書館。ここでは、早稲田大学最大の図書館と、法学部の施設を1つ紹介します。

【中央図書館】

早稲田大学最大の図書館は、早稲田キャンパスにある中央図書館です。一般的に公立図書館が30万冊の蔵書があると言われていますが、中央図書館には280万冊の蔵書があります。そして、この図書館の特徴は「エリア分け」をしていることです。例えば、グループで勉強したい場合は会話可能な「アクティブエリア」、一人で集中して勉強したい場合は「クワイエットエリア」「サイレントエリア」と、利用するエリアを選ぶことができます。これは、学生の目的に合わせて快適に利用できるように考えられたものです。

【法廷教室】

8号館の3階には、裁判所の法廷にそっくりな法廷教室があります。ここでは、検察官、弁護士、裁判官と役を決めて、模擬裁判を行う授業をすることができます。法学部の学生にとっては、実社会のリアルな感覚を持ちながら専門分野を学び進めることができます。

まとめ

東京メトロ東西線の早稲田駅が最寄り駅である早稲田キャンパス。高田馬場駅や新宿駅へのアクセスも良い立地です。早稲田キャンパスには、早稲田大学のシンボルも多くあり、早稲田の歴史や創立者のことを日々感じながら、心豊かなキャンパスライフが送れることでしょう。早稲田キャンパスで大学生活を満喫されることを願っています。