「早稲田大学法学部の世界史の傾向を知りたい」という受験生のために世界史の傾向を解説します。
頻出の中国史や論述問題への対応も含め、計画的な対策が必要となる早稲田大学法学部の世界史。
早めに傾向を知って、具体的な対策で合格を手にしましょう!
「早稲田大学法学部の世界史の傾向を知りたい」
「早稲田大学法学部の世界史で特に気をつけることはある?」
そんな受験生のために早稲田大学法学部入試の世界史の出題傾向をまとめました。
早稲田大学法学部の世界史では、法学部らしいテーマでの論述問題も出題されます。
テキストレベルの基礎理解はもちろん、歴史の事象についての深い理解を元に、客観的に論述できる能力が必要です。
早稲田大学法学部の求める学生像は、物事を深く捉え洞察できる学生なので、入学後までも見すえて世界史の傾向をつかみましょう。
この記事を読むと、早稲田大学法学部入試の世界史の傾向を知ることができます。
これから受験勉強を始める人にとっても、思うように点数が伸び悩んでいる受験生にとっても役立つ内容となっています。
覚える事柄が多く一朝一夕では身につかない歴史科目ですが、単なる暗記に走って時間を無駄にしないためにも、まずは入試の傾向を正しく把握しましょう。
なお、大学入試の出題範囲や傾向は変更になる場合があります。
必ず大学の公式ホームページや募集要項等で事前確認することをおすすめします。

早稲田大学法学部の世界史の概要

世界史としては珍しく、早稲田大学法学部の入試では論述問題が含まれます。
その点で同大学の他学部よりも難易度は高めですが、論述問題以外で点数を稼いで合格を勝ち取りたいところです。
出題範囲としては、古代から近現代までの西洋史と東洋史が中心です。
頻出は東洋史、その中でも中国史がよく出題される傾向にあります。
教科書レベルの問題が全体の約8割を占めます。
一部、教科書に載っていないような難問も出題されますが、このような難問に気を取られすぎないで、まずは教科書の基礎知識の習得を確実にして合格点を目指しましょう。

早稲田大学法学部入試の世界史の出題形式

早稲田大学法学部入試の世界史の回答時間は60分で、大問5題の構成です。
解答形式はマーク式の問題と論述問題の2つからなります。
大問の構成は以下の通りです。

第1問 マーク式の問題
第2問 マーク式の問題
第3問 マーク式の問題
第4問 マーク式の問題
第5問 論述問題

第1~4問でマーク式の問題が出題され、第5問で論述問題が出題されます。
マーク式の小問が30~40題程度あるのに加えて、論述問題も含まれることを考えると、時間的な猶予はあまりないといえるでしょう。
第1~4問はそれぞれ8分程度でスピード感をもって回答する力を養いましょう。
残った25分ほどを論述問題に使い、十分な時間を確保することが必須の合格条件といえるでしょう。

早稲田大学法学部入試の世界史の出題傾向

ここまで、早稲田大学法学部入試の世界史の概要と出題形式を見てきました。
ここからは、世界史の出題傾向について、マーク式の第1~4問と、論述式の第5問の詳しい傾向を具体的に解説します。

第1~4問(マーク式)の出題傾向

世界史の第1~4問はすべてマーク式で、小問30~40題から成ります。
他の大学に比べてみても、試験時間の割に問題数が多く、とにかく正確な知識をすばやく頭の中から引き出すアウトプット力は必須になりそうです。
問題のパターンとしては、空欄補充と正誤問題の一般的な形式が中心で、そのほかに年代の並べ替え問題なども出題されています。
西洋史では、16~19世紀の西ヨーロッパと北アメリカからを対象とした問題が頻出です。
ただし、古代や中世から出題される場合もあるので、ヤマをはるのではなく、幅広い年代の正確な基礎知識は必須になります。
また、東洋史の中でも中国の前近代史が頻出でほぼ毎年出題されています。
早稲田大学法学部入試の特徴として、各時代の王朝ごとの政治制度について問われる問題も見受けられます。
このあたりは基礎を固めた後、早いうちから対策して得意分野にしておきたいところです。
そのほかには、中東や東南アジア地域の出題もあります。
世界史において、教科書レベルの通史理解や試験で正答できるアウトプット力は必須です。
単なる暗記では覚えられる量も限られてくるので、年号や出来事を覚える際には深い理解を意識しましょう。
納得して覚えたことを定期的に一問一答などで復習して、記憶の定着を目指してください。
また、一部の難問のせいか、早稲田大学法学部の世界史には用語集の丸暗記が必要だと考える受験生もいるようです。
しかし、受験生のみなさんの目的は、世界史で満点を取ることではなく、全科目で合格点に到達することです。
そのために必要なことは、対策が難しいわりにリターンが少ない難問に時間をかけることではなく、効率を意識しながら着実に合格点を取れる基礎力を身につけることでしょう。

第5問(論述式)の出題傾向

第5問の論述式問題では、指定語句を用いた250~300字以内の論述問題が出題されます。
テーマはさまざまですが、法学部ということもあり、西洋の近世か近現代の政治制度や外交関係に関するものが多い印象です。
ただし、他の地域からの出題も可能性としてはあるので、どの地域のテーマでも論述できるように準備しておくのがいいでしょう。
論述が苦手な人も多いですが、難易度は教科書レベルなので苦手意識を持つ必要はないと思われます。
丸暗記ではない深い通史理解を元に、指定語句に沿った論述を行います。
歴史的事実を客観的に分析しながら、自分の言葉で文章を組み立てる演習を重ねましょう。

早稲田大学法学部入試の世界史を突破するために

ここまで見てきた早稲田大学法学部入試の世界史の傾向をまとめると、以下のようになります。

・回答時間:60分
・大問:5題
・出題形式:小問30~40題のマーク式+250~300字の論述問題
・範囲:古代から近現代までの西洋史と東洋史が中心
・頻出:中国史
・レベル:教科書レベルの問題が約8割

世界史で合格点に到達するには、他の受験生が確実に得点するような問題を完璧に取れるよう対策することが必須となります。
早稲田大学法学部の世界史に特化した対策記事もありますので、あわせてチェックして具体的な勉強計画まで落とし込みましょう。
歴史科目は暗記に走りがちですが、むしろ理解する科目だと割り切った方が勉強を進めやすくなります。
もちろん暗記も必要ですが、記憶の定着率を上げたいなら、歴史的事実に対して「なぜそうなったのか?」という小さな疑問を大切にしましょう。
どうしても世界史が苦手な人は、必要に応じて塾や家庭教師の活用も検討も視野に入れてみてください。
分からないときにすぐに質問することで、着実に知識を増やすことができます。
また、解法テクニックを身につけながら、他の科目と並行して勉強効率を上げられるはずです。
入試本番で合格点を獲得するために、今のうちから傾向と対策をしっかりとおさえておきましょう。