「早稲田大学法学部の日本史の傾向は?」そんな受験生に役立つ日本史の傾向をまとめました。
法政史などの難易度の高い問題も出題される早稲田大学法学部の日本史。
最新の出題傾向の把握と無理のない勉強計画を立てて、受験のスタートダッシュを切りましょう!

「早稲田大学法学部の日本史の傾向が知りたい」
「日本史の出題形式やポイントは?」

そんな受験生のために早稲田大学法学部入試の日本史の出題傾向をお伝えします。
早稲田大学法学部の日本史では、法学部特有の問題や早稲田大学に関連する問題も出題されます。
本格的な受験勉強に入った段階で、いいスタートダッシュを切れるように、あらかじめ、早稲田大学法学部の日本史の傾向をチェックしておきましょう。
出題傾向を確認したら、具体的な受験対策を練る材料として活用してください。
なお、大学入試の出題範囲や傾向は変更になる場合があります。
必ず大学の公式ホームページや募集要項等で事前確認することをおすすめします。

早稲田大学法学部入試の日本史の概要

早稲田大学法学部の日本史では、記述問題の割合がやや多く、全体の難易度も高いことが特徴です。
「選択式なら答えられるのに」というような、細かい用語を記述式で問う問題もあります。
また、正解の人物名等は教科書初級レベルなのに、問題文にクセがあって答えにたどり着けなかったり、法学部らしいテーマの問題も散見され、受験生にとっては難易度が高いと感じるようです。
年度によっても問題の難易度に差が出ています。
ただ、簡単な年に受験すれば当然受験生同士の差がつきにくくなるので、良いことばかりではありません。
こればかりは運の要素になるので、難易度のブレに左右されず、どんな年にあたったとしても、確実に合格点を取れるように、万全の対策をするしかありません。

早稲田大学法学部入試の日本史の出題形式

早稲田大学法学部の日本史では、回答時間60分で大問4題、小問が約40問で、すべて単答式の問題で構成されています。
論述問題はありません。
大問の並び順は、時代の古いものから順になっていて、第4問には昭和史が含まれることが多い傾向です。
具体的な形式は、選択式か用語記述の問題で、文章を読んで設問に回答します。
問題形式の内訳としては、選択問題が全体の約60%、記述問題が残りの約40%という傾向があります。
試験時間が60分なので、小問1問あたり1分程度、大問1題あたり12分以内の回答スピードが必要です。
解く順番は、最初に問題に目を通して、得意なところからはじめます。
その上で、難問にあたった場合は迷わず後回しにして、取れるところから確実に点数を重ねていくと良いでしょう。

早稲田大学法学部入試の日本史の出題傾向

ここからは、早稲田大学法学部の日本史について、詳しい出題傾向を解説します。
全体的な出題傾向を解説した後、早稲田大学法学部の日本史特有の傾向についてお伝えします。

日本史の全体的な出題傾向

問題の難易度は、教科書レベル+応用レベルになります。
教科書レベルの問題に対応するには、通史理解とともに内容の徹底的な理解がカギとなります。
教科書と資料集は何周もする覚悟で、問題に正答できるだけのたしかな知識を身につけましょう。
応用レベルの問題では、早稲田大学に関連する人物の問題もあります。
このあたりは抑えておきたいところです。
ただ、それ以外の難問については、教科書に載っていない応用知識の習得にたくさん時間を割いたからといって、確実に点数アップにつながるとは限りません。
定期的に自分の理解度と到達点を確認し、受験本番までの限られた時間の中で、もっとも効率よく点数を伸ばせる箇所に注力しましょう。
分野別に問題の傾向を分析してみると、政治史が約50%を占めていることが、法学部らしい特徴といえます。
外交史も毎年出題されています。
問題の形式としては、正誤判定などを中心に、空欄補充の問題と年代並び替えの問題も出題されています。
大問4題を全体としてみると、各時代から幅広く問題が出題される傾向にあります。
苦手を作らない勉強を意識して、どの時代でも一定の得点を確保できるように調整しましょう。
歴史用語の漢字書き取り問題もあるので、用語を覚える際には、「正しい漢字が書ける」ことをあわせて確認しておきましょう。

法学部ならではの問題

ほとんど毎年、法学部ならではの法政史などを扱った大問が出題されます。
内容を見ても、応用レベルの法律関連の設問が見受けられます。
具体的には、古代の律令制度や中世の御成敗式目、近世の幕府の主要法令などが頻出です。
これらについては、教科書レベルでは正答できない応用的な問題も多く、必ず、別途の対策を取る必要があります。
ほかには、各時代の要となる法令について、概要だけではなく詳細な知識がなければ解けないような難問も出題されています。
いずれにしても、早稲田大学法学部では、「法学部らしいテーマの応用的な問題」を好んで出題する傾向にあるようです。

史料問題

主に近代をテーマに扱った大問において、個人の日記などの初見史料を用いて、問題に答える史料問題が頻出です。
ほとんどの受験生にとって初めて見る史料の問題なので、正答率は低めだと予想されます。
一方で、万全の対策をしてきた受験生にとっては、史料問題は得点源にもなり得ます。
合格に一歩でも近づくためには、史料問題をはやめに対策しておきたいところです。
市販の史料問題集では対策が十分ではないので、他大学の過去問も含め、類似の問題をなるべく多くピックアップして、問題に慣れておく必要があります。

早稲田大学法学部入試の日本史を突破するために

これまで見てきたように、早稲田大学法学部入試の日本史では、法制史などのテーマを中心に、教科書レベルを超えた応用問題も出題されています。
その分、基本問題についてはどの受験生もしっかりと対策してきており、差がつきにくいので落とせません。
そんな厳しい中でも合格をつかみ取るには、早稲田大学法学部の日本史に特化した質の高い受験対策を効率的に行うことが有効です。
特に、時間の限られた受験生が、すべての対策を独学で行うには無理があります。
例えば、史料問題対策として、類似の問題をたくさん集めたいとします。
塾や家庭教師などを利用していれば、先生が類似の問題を用意してくれるので、時間を有効活用することができます。
一方で、独学の場合は、問題を集めるのに時間を取られてしまい、演習の時間が減ってしまいます。
時間はどの受験生にも平等ですが、受験本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにも、優先順位を立てて周りの力をうまく活用しましょう。
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