「早稲田大学法学部の日本史の対策は?」そんな受験生のために、早稲田大学法学部の日本史の具体的な対策をお伝えします。
難問も多いですが、何よりも大切なのは教科書レベルの基礎理解。
正しい対策を知って、苦手な日本史を受験の得点源にしましょう!

「早稲田大学法学部志望だけどまだ日本史の対策を立てていない」
「合格に必要な日本史の対策は?」

そんな受験生のために早稲田大学法学部入試の日本史の対策についてまとめました。
早稲田大学法学部の日本史に苦戦している受験生は多いと思います。
他学部や他大学の入試とはひと味違う問題や、ひねりのきいた問題の出題も多いからです。
孤独な受験生活の中で、勉強のゴールが見えなくて不安になっていませんか。
これから受験勉強をはじめる高校1~2年生も、自己流の受験勉強に行き詰まった人も、改めて日本史の正しい対策を確認しましょう。

日本史の対策を立てる前に

どの大学・学部のどの科目にも共通していえることですが、教科書レベルの基礎理解がすべての土台となります。
早稲田大学法学部の日本史においても同様で、基礎をおろそかにしていては、いつまで経っても合格点に到達することはないでしょう。
早稲田大学法学部特有の難問への対策も必須ですが、日本史を苦手に感じている受験生ほど、基礎からの復習を大切にしてほしいと思います。
その上で、具体的な受験戦略としては、得意な大問から解き進めていき、難問にあたった場合は飛ばして、最終的な獲得点数を最大にもっていく方法をおすすめします。
仮に、教科書と資料集レベルの基礎理解を完璧にしていれば、早稲田大学法学部の日本史といえども、約8割の問題は正答できるはずです。
焦って応用問題に気を取られて目的を見失うことのないよう、着実に使える知識を蓄えていきましょう。

早稲田大学法学部入試の日本史の対策

具体的な日本史対策として、以下の計画に沿って対策を進めることをおすすめします。

①教科書・資料集を完璧にする
②基本~実践レベルの問題演習をする
③史料問題・難問対策をする

①教科書・資料集を完璧にする

先述したとおり、教科書や資料集を隅々まで完璧に理解できれば、日本史の問題の約8割は正答できます。
その意味で、基本を固めることが、のちのち大きな武器になるのです。
早稲田大学法学部の日本史の出題傾向に沿ってみると、近現代史は特に重点的に身につけましょう。
政治分野からの出題も多いため、一時代の事柄を、政治・外交・社会経済の分野に整理しながら理解を深めていってください。
また、戦後史については、かなり細かい設問も見られます。
教科書や授業では扱われていてもページ数や時間数が少ないことがあります。
必要に応じて追加で参考書を活用したり、まとめノートを作成して、理解を深めておきましょう。
基礎理解の段階で、教科書は最低でも3周したいところです。
もちろん、本文だけでなく図表や資料、注釈などもあわせて確認する必要があります。
ボリュームも多く大変だと感じる人は、日本史の概略がざっと学べる参考書を活用して、先に流れをつかんでから内容理解に入るとスムーズです。
1周目から全て理解できなくても大丈夫です。
無理やり頭に詰め込もうとして、途中で挫折して日本史が嫌いになってしまうことの方が問題です。
最終的には、受験本番までに理解できれば良いので、焦らず、繰り返しの学習で知識を増やしてください。
記述問題への対策としては、基礎理解の段階で人物名や歴史用語を正しく書き取る練習も行いましょう。
この段階で一問一答の問題集を使うと、答えの丸暗記に走ってしまう恐れがあります。
必ず、空欄を自分で補う穴埋め形式の問題集を選びましょう。

②基本~実践レベルの問題演習をする

教科書レベルの基礎理解ができたら、問題演習に入ります。
基礎的な知識を問う問題から着手して、徐々にレベルを引き上げましょう。
全ての分野の問題をまんべんなくこなすのではなく、早稲田大学法学部の日本史で頻出の部分について、重点的に取り組むことがポイントです。
途中でつまずいたら、教科書に戻って丁寧に復習し、日を置いて同じ分野の問題を再度解いて定着をはかります。
どうしても分からない場合は、悩むよりも答えを見て復習の時間にあてる方が有効です。
標準問題になれてきたら、過去問などを活用して、実践レベルの力を身につけていきます。
過去問を解くときは、必ず制限時間を守るようにして、本番に近い環境で取り組むようにしましょう。
時間を意識しながら多くの問題に触れることで、問題のパターンや考え方がわかり、得点率が上がってくるはずです。

③史料問題・難問対策をする

問題演習にも慣れて安定して得点できるようになったら、いよいよ史料問題・難問対策にうつります。
教科書レベルで正答できる8割の問題に対し、残りの2割部分の対策です。
史料問題対策として、おすすめの参考書は、山川出版社の『詳説日本史史料集』です。
過去、この本からの史料出題が多いので、しっかりと対策しておきたいところです。
また、過去問の活用とともに、類似の問題に数多くあたることも有効な対策になります。
ただし、いくら対策しても、個人の日記や自伝などが出題されることもあり、初見の史料にあたる確率は決して低くありません。
それは、他の受験生にとっても同じ条件です。
大切なことは、知らない史料が出題されても、基礎知識と読み取れる情報を元に推察し、設問に答えられる読解力を養うことです。
難問対策と平行して、早稲田大学の沿革と理念についても確認しておきましょう。
創立者の大隈重信はもちろん、卒業生の斎藤隆夫や石橋湛山についても、詳しく確認することをおすすめします。

早稲田大学法学部入試の日本史で合格点を取るために

ここまで見てきた早稲田大学法学部の日本史対策をまとめると、教科書・資料集で基礎理解を完璧にした後、実際レベルに到達するまで、問題演習を行います。
さらに、より高得点を目指して、頻出の史料問題や難問の対策を行います。
教科書レベルを完璧にすれば、約8割は正答できる力がつくといわれます。
日本史を苦手としている受験生は、まずはこのレベルを目指してください。
ほとんどの受験生がこのレベルを最低ラインとして対策してきます。
難問を捨てたとしても、他の受験生との得点差が開くことなく合格に手が届くために、教科書を完璧にすることは確実な道なのです。
すでに日本史を得意としていて、標準レベルの問題は正答できる力がある人は、時間を区切りながら難問対策に取り組んでください。
得意な科目は勉強が楽しいので、ついつい時間を使ってしまいがちですが、これは危険です。
他の科目にも時間を割いて、全体として早稲田大学法学部に合格できるレベルを目指しましょう。
もし、勉強に行き詰まったときは、友達と教えあったり、塾や家庭教師をうまく活用して、勉強の効率と質が落ちないように気を配りましょう。
常に、合格点というゴールと、自分の今いる位置との距離を正しく把握しておくことも大切です。
受験当日までにゴールに到達できる勉強計画を実行していけば、早稲田大学法学部合格を手にすることができるはずです。