建築学科について

建築学は、構造と設計・建築技術など建築全般について総合的に学ぶ学問です。
私大の建築学科として最古の歴史を持つ早稲田大学の建築学科は、建築教育の伝統として特にデザイン教育を重視しています。
建築学を大きく意匠・デザイン系と工学系の分野に分け、前者は日本や世界の建築の歴史を学び、現在から未来へと生かしていく「建築史」、街づくりや地域デザインなどの「都市計画」、実践的な設計演習を行う「建築計画」などがあります。
後者は建築物の強度や耐久性などの研究をする「建築構造」、快適な住環境や環境負荷を考慮した設備などの研究をする「環境工学」、材料の性質や品質の確保などの「建築生産」などから構成されており、広範な知識を身につけることができます。
建築学科では、1年次から建築と実社会の関わりを学びながら建築分野の全体像の把握につとめ、専門領域の学習も開始し、その統合化作業としてデッサンや設計製図、模型の作成などを行います。
このプロセスは学年が上がるごとにレベルを上げながら繰り返し学習していきます。
4年次からは建築芸術分野(建築意匠・計画学、建築史学、歴史学、建築都市計画)と建築工学分野(建築構造学、建築環境学、建築生産学)に分かれ、各研究室でより専門的な分野に特化して学習していきます。
また本学科では学部と大学院修士課程を一貫させた6年制カリキュラムの制度があり、約7割の生徒がそれぞれの専門性をより高めるため大学院へ進学します。
芸術と工学を融合した建築デザインを総合的に学び、広い視野と高度な見識、技術をもった国内外問わずリーダーシップを発揮できるような人材の育成をしています。

入学試験について

2022年度の早稲田大学創造理工学部 建築学科の一般選抜においての募集人数は80名です。
一般選抜の試験は必須4科目と実技試験となっています。
入試科目は以下の通りです。

個別試験

必須3教科4科目と実技の合計400点

教科 配点 科目
数学 120点 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)
理科 120点 物理基礎・物理、化学基礎・化学
英語 120点 英語(コミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱ)

実技

教科 配点 科目
空間表現 40点 鉛筆デッサンなど

※【個別試験】数学、英語、実技のいずれか1科目で特に優秀と認められた者は、総合点が合格点に達していなくても合格となります。